大和系の不動産デベロッパーで評判の大和システムですが、当サイトでも温浴施設の優待利回りの高い銘柄として以前、取り上げた事がありました。
しかしながら、優待利回りの高い銘柄には注意がつきものであります。
それは業績不振で株価が安い位置に放置されているから、優待利回りが高くなる事もあるからです。
この点において、大和システムはどうなのでしょうか?
万が一、倒産するという事になってしまったら優待狙いで保有していても、大きな損をこうむる事になります。
では、実際に大和システムの倒産リスクはどうなのか?という観点から実際の業績推移からの財務状態などを見てみたいと思います。
業績推移は今のところこのような状態です。
連結、百万円 売上高 営業利益 経常利益 純利益 純資産 自己資本率
2008年3月期 48,248 2,535 6,558 3,406 18,295 22.5%
2009年3月期 41,234 -7,533 -8,643 -14,090 3,581 3.7%
気になる所は、もちろん営業利益、経常利益、純利益が大幅に赤字転落してマイナスになっている部分だと思いますが、一番注目すべきは自己資本率の大幅減少です。
この自己資本率の減少は、黄色信号点滅と言っても良いと思います。
また直近の2009年11月13日発表の中間期決算は以下の通りです。
連結/ 百万円 売上高 営業利益 経常利益 当期利益
09年3月期中間決算 14,051 -213 -523 -1,934
10年3月期中間決算 13,087 -1,373 -2,214 -3,329
実はこの中間決算によって、自己資本が5億64百万円あまりとなり自己資本率はなんと0.7%までに下落・・・
債務超過が目前となっています。
気になる所では、金融機関との関係ですが・・・
2009年9月30日に全金融機関21社と借入金返済に関する協定締結をしています。
51,265百万円
え〜、言い換えれば512.65億円の借入金です。
この協定内容ですが・・・
主な内容は、当社策定の中期事業計画に基づき、各決算期末(3月末)における剰余資金の一定割合を非保全借入金の返済に充当するというものであります。
協定期間は平成21年9月30日より平成22年9月30日としますが、協定参加金融機関から異議がなければ平成24年9月30日まで自動延長いたします。
なお、本件協定の主な内容は、返済方法の変更であり、債務免除及び金利の減免を要求するものではありません。
内容としては、返済の猶予の協定になります。また会社の剰余資金から少しずつ借入金返済に充てますよ。と言うことですね。
ちなみに資本剰余金は2009年9月時点で3,413百万円あります。
この約34億円の剰余金の一定割合を借入金返済に当てていく事で借入金返済期限を延ばすというのが今回の協定内容になっています。
全金融機関21社の借入金512億円に対して、資本剰余金34億円ですか・・・
なんだか倒産回避をするための延命措置に過ぎないと思うのは自分だけでしょうか?
現状では、大和システムの財務状態がかなり厳しく倒産リスクは高いと言ってもしかたないですね。温浴施設の優待狙いで保有する株としては、かなり微妙になってきました。
今後の大和システムの業績発表と財務内容に注目ですね。
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大和システムの倒産リスクは? リート(REIT)ではじめる投資信託・高配当・不動産投資術
この記事へのコメント
大和システムは詐欺会社です、私も入浴優待券を貰う為株式を買入しました、しかし最近優待券を辞め割引券を配布するとの、発表がなされました、それも一般入浴料の50%引と株を馬鹿にした発表をしました、大和の湯は回数券を買いプリベ−トを使うと一枚500円位になり、800円の50%引きは実質100円引きとなり、値打ちは〇にひとしいです。こんな会社はきつと近じか退場をするでしょう。
Posted by 住友房数 at 2010年05月08日 15:34
若妻から熟女まで 当店選りすぐりの女の子達と禁断の不倫感覚(人・ω・)→ http://we.cwca.mobi
Posted by あい at 2012年10月13日 07:02
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