価値開発の倒産リスクは? リート(REIT)ではじめる投資信託・高配当・不動産投資術

価値開発の倒産リスクは?

つい1ヶ月前の11月頃に不動産デベロッパーの破綻懸念のある割安銘柄を探そうと思って、スクリーニングをかけて出てきた会社が、株価20円あまりの価値開発と会社との出会いでした。

「株価20円で価値開発ってどんな会社だよ!」

とツッコミ入れながらこの会社の財務分析をしたのを今も覚えています。

そんな会社もある発表によって、一気に急騰しています。

価値開発チャート

今となってはかなり注目されてきていますが、少し前までは本当に株価20円あたりでウロウロして、本当にボロ株という感じでした。

今の価値開発の株価は?

さて、そんなボロ株の会社ではありますが、価値開発という会社を調べてみると実に面白い事実が出てきました。

もともとこの価値開発と言う会社は、明治〜大正時代にかけて富岡製糸場を中心に北関東で盛んだった生糸の製造の会社ではありましたが、1970年代に入って繊維業界が構造的な不況になると、不動産業に参入し、カート場やIT関連事業にも進出して多角化経営を進めた経緯があります。

株式上場は東証2部に1961年に上場 株式会社上毛撚糸(じょうもうねんし)

その後、1990年代には、仕手株として名前が知られるようになって投資ファンド会社の参加に入った事もあるという歴史を持っています。

いわゆる仕手筋系のマネーが入った会社でもありました。

この話は語れば長くなりますが、大正生命保険をめぐる巨額の詐欺事件ともなった、投資会社「クレアキャピタルホールディング」代表取締役の古倉義彦に買収されたのがこの株式会社上毛撚糸でした。

古倉義彦氏について

その他にも買収された会社は沢山あったようですが、いわゆるアングラーマネーの仕手筋のお金に振り回され、大正生命保険の巨額な詐欺事件を巡り、、親会社の「クレアキャピタルホールディング」の社長の古倉氏が2000年8月28日逮捕さた事が影響したのか、株式会社上毛撚糸は2001年4月11日に会社更生法を発表しています。

その後、2001年5月1日に株式会社上毛に商号変更しています。

また近年では不動産業が事業のメインとなり、2006年10月には、東京証券取引所における業種分類において「繊維」から「不動産業」に変更され2008年10月には今の会社名の価値開発という名前に商号変更しています。

価値開発の変遷

という価値開発という会社の歴史を紐解くと、なんだかダークなアングラーマネーに染まった会社だというのがその印象です。

さてそんな価値開発ですが、株価20円にもなり倒産リスクはどうなのでしょうか?一般的にはいつ倒産してもおかしくないリスクレベルです。

が、しかしながら価値開発の歴史を踏まえて10年間のチャート推移を見ると凄い事実がわかります。



2000年近くは例の古倉氏がらみなのか、株価が1000円に到達している動きも確認できますし、5年チャートの近年においても株価400円まで上昇している歴史をチャートから見ることが出来ます。



もしかしたら・・・
根っからの仕手株銘柄なのかも知れません。

長年、赤字経営で黒字経営となってもパッとしないこの会社が存続し続ける事が出来たのもアングラーマネーによるものなのかもしれませんが(笑)

それでも倒産せずに経営が続いているのは違う意味で評価できます。

そんな価値開発の株価はここ最近では10円〜30円あまりを推移していました。

その価値開発に2009年11月に偶然スクリーニングでこの会社に出会ってから、財務分析をしたりと注目し始めてから、株価20円から16円まで下落する日もありましたが、着目すべきなのは今、この価値開発が何をやっているか?と言うことです。

その実際の価値開発の業績推移や有価証券報告書なども含めて、倒産リスクや今後の業績改善なども含めて検討してみました。

すると・・・
面白い事実が浮かび上がってきました。

それは現在の不動産事業から、ホテル経営へのサービス事業へ業態変更をしつつある事です。

この価値開発が保有しているホテルというのが、面白くて楽天トラベルでも好評で2008年に表彰されているホテルフィーノ札幌があります。

また2009年5月にも買収したカンデオホテルも個人的に魅力的なホテルです。

フィーノホテル札幌
フィーノホテル

カンデオホテルズ
カンデオホテルズ

カンデオホテルが素敵なのが、なによりホテルの中の最上階に天空のスカイスパがどのホテルも併設されているのが嬉しいです。

こんな魅力的なホテル経営を拡大しているのが今の価値開発の事業構造となっています。もともと不動産事業のデベロッパー経営から、より安定経営ができるホテル事業への事業転換が急速に進んでいるのが価値開発です。

この事業転換の変遷を追ってみると以下の通りです。


2008年10月31日 フィーノホテルズ買収 破綻した都市デザインシステムより買収

2008年11月   米ベストウェスタンインターナショナルから
        ホテルのブランドライセンスの独占権獲得

2009年 5月12日 カンデオホテルグループ買収 破綻したクリードから買収


なんだかリーマンショック以降、破綻した不動産会社から割安になった優良物件を次々に買収しているという感じですね。

さて、疑問なのが?この価値開発自体も2008年の業績は大幅赤字に転落しています。しかしながらホテル事業を次々に買収するマネーが一体どこになるのか?という疑問です。

それで調べてみて分かった事は、この価値開発という会社は実は、あの不動産投資会社で上場会社でもあるダヴィンチ・ホールディングスの企業投資ファンドが出資するデベロッパーだという事です。

価値開発の株主構成を調べてみると出てくる会社があります。

【株主】 [単]4,574名<09.3> 万株
(有)アルガーブ 2,200(36.9)
清水正基 331 (5.5)
日本証券金融 68 (1.1)
ロングターム投資事業組合 60 (1.0)
(株)アレスコ 53 (0.8)
近藤千惠子 43 (0.7)
渥美俶江 40 (0.6)
小寺徹 32 (0.5)
清水栄一 32 (0.5)
金英又 30 (0.5)

この有限会社アルガーブというのが、ダヴィンチ・ホールディングスの投資会社なのですね。

つまりは、価値開発がホテルを次々に買収し、不動産業からホテル事業へ事業転換する事ができているのは、この裏にダヴィンチ・ホールディングスからのお金が入っているからと言えます。

と言うことはですよ・・・
ダヴィンチ・ホールディングスが倒産危機に陥ったときは、この価値開発も倒産するリスクが浮上してくると言うことです。

その肝心のダヴィンチ・ホールディングスですが・・・
第三四半期の決算発表において巨額の赤字決算を発表していますが、通期IRの決算修正は変更せずという不思議な状態となっています。

この決算をどうひっくり返すのか?
個人投資家の中では倒産リスクの匂いが既に漂っている中で、ダヴィンチがどうするか?その動向を注目しています。

と言うことで価値開発の最大のリスクは、ダヴィンチの動向と言えるかもしれません。

また、価値開発の裏にダヴィンチのマネーがあるという事を考えると、つくづく価値開発という会社の歴史を踏襲している事に何だか不思議な思いがする事も事実です。

それでも、裏にアングラーマネーがあろうが、なかろうが
いずれにせよ、価値開発の事業構造が不動産事業からホテル事業への安定収益事業に変わっている事は興味深い事実であります。

今後、業績が回復して着実に健全経営が続く会社に生まれ変わった時に、ホテルの無料宿泊券など株主優待などで発行されないかな?と妄想が膨らみます。

その価値開発でありますが、最近は温浴事業で展開する大和システムと提携するなど着実にホテル事業に転換する布石を打ちつつあります。

価値開発のIR情報

また先日、2009年12月1日には、中国広東省の国営旅行会社と価値開発が運営するホテルおよび温泉旅行サービスで中国の訪日観光客に共同で普及する提携をしたと発表し、株式市場からも、ラオックスの再来か?ということで株価が急騰しています。

つい1週間前には株価が20円くらいだったものが・・・
その提携発表があってから、2営業日の株式市場で2009年12月3日には株価74円の高値をつけるまでに!



さすがに加熱しすぎだと思いますが、価値開発のビジネス事業の構造転換と、その裏側にある資金の出所を考慮すると、これはもしかして大化けする可能性はありそうです。

今回の株価急騰する株価が落ち着いて、再び株価20円〜30円くらいでウロウロするような展開になってきたら、1000株くらい買っておいても面白いと思います。

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この記事へのコメント
ダヴィンチ ついにアウトみたいですね。
Posted by テディ at 2010年04月24日 07:18
>ティディさん

ダヴィンチはもうアウトですね^^;
これが逝ってくれると、違う意味で恩恵を受ける会社があるでしょうねぇ。

市場にバーゲン品の物件が流れれば、潤う会社もあるかなと思います。

価値開発にはあまり関係なさそうです。
Posted by 大家 at 2010年04月27日 10:45
何でもする。舐めてあげるし。入れてあげる。+.(・∀・).+$ http://ktjg.net/
Posted by ぷぅにゃん at 2011年11月28日 09:02
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Posted by website design at 2012年03月13日 18:03
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